***ねこちん第1話  初めての避妊手術***
***昭和61年のお話***

ねこちんTOPへ戻る

子供のころから猫が大好きだった私は、何度も両親に「猫飼って!」とおねだりした。
でも一度も許してもらえなかったので、
「結婚相手は絶対動物好きな人、結婚したら猫を飼おう」と決めていた。
昭和59年に職場結婚。
会社で飼っている犬にえさをあげたり
散歩をさせたりしている動物好きな男性・・・。

けれど賃貸アパートでは「動物の飼育禁止」は常識・・・
結局自分の家を持つまではだめなのか・・・とあきらめかけていた。
2年後、事情があって夫の家族と同居することになった。初めての一軒家!
借家であったが夫は会社からうまれたばかりの白い猫をもらってきた。
猫は大好きだったが飼うのは初めて。オスかメスかを見極める知識がない・・・。
私が出した結論は、「おっぱいが6個もついてるから、メスでしょう」
ミュウという名前は私がつけた。可愛い女の子・・・と信じて。
ミュウは外に遊びに出掛ける。
10ヶ月になった頃
「そろそろ避妊手術というのをしないと、妊娠しちゃうんだってさ」
どこからか聞いてきたことを夫に話し、二人で動物病院へ。
「避妊手術お願いします」
「女の子ですね」「はい、そうです」
「では、1泊してもらうことになります。
終わったらこちらからお電話しますよ」と言われ、
ミュウを預けて帰路に着いた。
その日のうちに動物病院から電話があった。
「終わりましたので来てください」
「随分早いなぁ」と思ったがミュウに早く会いたいので喜んで引き取りに行った。
そして先生から一言「ミュウちゃんは、男の子でしたよ!」と言われた。

「えっ?」「だって、おっぱいあったから・・・」と言うと
看護婦さんが「人間の男性にもおっぱいあるでしょ」
「・・・・・」確かに。

男の子の去勢手術と女の子の避妊手術では、
手術の準備がかなり違うらしい・・・。
看護婦さんのお話では、すべての準備を整え、
「さあ」とミュウちゃんのオマタを見たら・・・なんと「男の子だった」・・・。
病院も確認をしないのだろうか??
「10ヶ月も飼ってて、
気づかないというのはめずらしいですから・・・」と言われてしまった。