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抹茶アイスと一緒にやってきたその猫は、えらく元気がよかった。
子猫はみんな”目が離せない”が、とにかく
「何?何するの?どこ行くの?」って感じだ
体重からすると生後2ヶ月半。6月の終わりにうまれたらしい・・・。
模様はシャムネコのようだが、シャムのあのシャープさがない、
どことなくたぬきのような風貌だ。
何というのか・・・笑える猫だった。
9月といってもまだ暑い。
例のケージをまたまた組み立てて、クーラーのきいた部屋に入れる。
そこにたぬきくんを寝かせた。
しばらくして様子を見に行ってみると、
驚いたことにたぬきくんの姿が消えていた。
たぬきくんはケージから脱走して、
部屋の隅に置いてあった座布団の下に隠れていた。
ケージに入れた子は3にゃん目だが、脱走した子はいなかった💦
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クーラーが効きすぎていたので
もしかしたら「寒かったのかもしれない」
しまった!かわいそうなことをしてしまった・・・。
たぬきくんは我が家にきて
1日目で風邪をひいてしまった
4匹目だと思って甘く考えていた私は
ハンマーで頭を殴られたような気がした。
反省・・・
新しい猫が増えた訳だから、
一度動物病院には連れて行かなくては・・・と思っていた
検査などをしないと先住の3にゃんに逢わせることもできない
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いつもの動物病院だ。もう何度となくお世話になっている。
なっちゃんのノミの卵事件や尿道結石の時も、
ふーちゃんの好酸球プラークのときも、
そしてちーちゃんが長いひもを飲み込んだときも・・・。
それに年に一度のワクチン・・・と
先生とも顔なじみだ(笑)
「新しい猫ちゃんですね。お名前は」
「・・・・・」お名前・・・そうだ。
忘れていた。名前つけてなかったな。
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可愛そうに、たぬきくんには名前がついてない・・・。
どうもパッと名前が浮かんでこない。
「そのうち君にぴったりの名前をつけてあげるからね」
たぬきくんに約束した。
たぬきくんはとにかく暴れん坊だ。
何度ケージに入れても脱走する。ケージの中にはトイレも、
寝るところもそれに食べ物だってあるのに、何で脱走することがあるんだろう?
動物病院から戻ったたぬきくんは、
ケージの天井から脱走しようとして首がひっかかり首吊り状態!
「ギャ~~、フギャ~~」と鳴いて大騒ぎ!
仕方ないのでケージから出して一つの部屋に隔離した。
今度はたんすの裏側の隙間に入ってしまいペチャンコ状態に!
みつけた私が助け出そうと、タンスを動かすたびに
苦しいのだろう「フギャ~~!!」と絶叫されてしまった。
夜になったら煌々と燃えているストーブに近づいていってひげを焦がし、
味噌汁の中に手を突っ込んでやけどをした・・・。
とにかく訳のわからない暴れん坊だ。
それに学習というものがない・・・同じことを何度もやる。
なるほどKくんが「うちで飼うと死んじゃうと思うんです」
の意味がほんとによくわかった
「これじゃ、Kくん宅じゃあっという間に車にひかれるな・・・」
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他の3匹の猫たちはそんなたぬきくんの様子をじっと観察していたに違いない。
「あいつ変だぞ」「まったくドジだぜ」
そんな会話が聞こえてきそうだった。
仲間に入れてもらいたくて近づいては行くのだが、
まるでみにくいアヒルの子状態。
猫たちの中に混ざった「たねき」・・・っという感じで受け入れてもらえない。
猫なら当たり前というようなところでも、ずりっとこけて落ちる・・・。
何だか可哀そうなくらいおかしなやつだ。
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仏教の教えの中に「桜梅桃李」-おうばいとうり-という言葉がある。
10年ほど前に友人が教えてくれたのだが、とても感動した。
SMAPが歌っている「世界にひとつだけの花」に似ている。
桜はさくら、梅はうめ、桃はもも、李はすももの良さがある。
隣と比べることなく自分の花を咲かせて、自分の実をつけよう・・・
自分らしく輝いていこう・・・という教えだ。
たぬきくんに、私はおもわずエールを送りたくなってきた。
桜はちはる、梅はふゆひこ、李(すもも)はなつ・・・
世界にたったひとつの花を君は君なりに、咲かせていけばいいんだよ!!
君の名前は桃(もも)だよ・・・
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