4時過ぎ、ちはるを迎えにいく。
先生が抜いた水を見せてくれた。240ミリ取れた。 「非常にめずらしいタイプで、きれいな水ではなくて、乳白色です」 ヤクルトのような色をしている。 綺麗な水は胸水というらしく、ちはるの場合は、乳び胸というタイプで、これは肺がんによって、リンパ管への障害がおきているためらしい。 リンパ管が傷ついている(穴があいている)ことで、水が溢れてくると。。 胸水のほうが、抜いたらそれで楽になるタイプが多く、リンパ管の傷がある限り、水はすぐ溜まってくるので、タチが悪いんだとか。
先生がいつものように紙に書いて説明してくれる。
これからの治療は、抗がん剤とステロイド。 食欲もまあまああって、普通に生活できているようなら薬だけもらいにくるように。 もし、もっと呼吸が苦しそうになったら、また来院してくださいと言われる。 その時は、また水を抜くのだろうか。
麻酔からさめたちはるは、興奮していて、近づける状態ではない。 私が顔を出しても「うぎゃぁ〜〜うぎゃぁ〜〜」と威嚇を続けて話にならない。 そういえば、前にも入院したとき「凶暴につき注意」と張り紙をされてたっけな。ちはるは先生がよほど嫌いらしい。 何とかダンボールに入れ連れて帰る。
家についたら、「あら?私どうしたの?」ってくらい元に戻ってた。 よかった。
こらからちはるの治療が始まる。病気のことは仕方ないとして、とにかく苦しまないようにしてあげたい。
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