猫は好きだが、もうこれ以上は飼えない・・・。
いつも健康で元気ならいいけど・・・。
ひもを飲み込む子がいたり、
難病になる子がいたりすると・・・。
3にゃんで手一杯だ!
ぜったいもう飼わないぞ・・・そう決めていた。
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近所に「Kくん」という青年がいる。
家族ぐるみで親しくしてもらっている。
数年前家族で引っ越してきたときは、まだ中学生だったKくんも、
成長してIT関係の仕事に就いた。
PC塾をはじめた私にとって、とても心強い味方。
彼は迷惑かもしれないが、相談に乗ってくれたり、
修理にきたりしてくれる。
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9月のある日、Kくんが友人宅のそばの自販機で缶コーヒーを買っていた。
そのとき、自販機の下からチョロチョロ・・・と仔猫が出てきて
ヨロヨロ・・・と向かった先は、車の往来の激しい道路!!
「あぶない!!」とっさにKくんは、その猫を拾い上げた。
「こっちは来ちゃだめだよ」と反対方向に向かせるが、
どうしても車の通る道へ行きたがる・・・。
「困ったなぁ・・・」
心優しいKくんはこの猫を自宅へ連れて帰ってきた。
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「我が家ではきっと飼っても死んじゃうと思うんです・・・」と
Kくんは、その猫をうちへ連れてきた。
Kくん宅は大型トラックがバンバン通る県道沿いに建っていて、
今までにも不幸な事故があったらしい・・・。
それに家族全員が働いていて、
とてもこんな小さな猫は面倒見切れないということだった。
そう言われても・・・うちだってもう手一杯だってば・・・。
「拾ってきたんだから、外に出さないようにして、
何とか工夫して飼いなさいよ」と言ってお断りした。
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その夜、抹茶アイスが食べたくなって、
セブンイレブンへ行こうと夫と家を出た。
セブンイレブンは、県道沿いのKくん宅の向い側だ
買い物を済ませ、駐車場で車の走るのを眺めていた。
ものすごいスピードを出して何十トンものトラックが走っていく。
走るトラックとトラックの間からKくん宅が見えた。
夫「Kくんとこの猫どうしたかな」
私「・・・・・」
夫「ちょっと見に行ってみるか?」
私「だめだめ、行かないよ」
夫「そうだよな。行ったら最後だよな」
私「うん、そうだよ。行かないよ・・・」
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結局私たちはKくん宅の玄関前に立っていた。
私がKくんのお母さんと話しをしている間に、
Kくんは夫の前へ行って頭を下げていた。
「よろしくお願いします。こいつ車にひかれそうだったんです・・・。」
云々・・・
夫の「うん、うん、わかったよ」という声が聞こえた。
あ〜〜、結局そうなるわけね。
夫は青年がきちんと頭を下げたりするのに
弱い・・・。
その猫は抹茶アイスと一緒に我が家にやってきた・・・。
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