++Himawari Diary++

2012年02月24日の日記

母のこと
2月20日、「転んじゃったよぉ。。」という電話が母からあった。

交通事故で全身打撲、その後骨粗鬆症による圧迫骨折で入院。。とずっと怪我続きだった母。
それでもそのたびに一生懸命リハビリに励み決して寝たきりにならず、お風呂やトイレも一人でやってた。
どんなに痛くても、トイレに行くのに1時間かかろうが、絶対オムツをするのは嫌がった。


そういう母だったので、その日転んでも病院へは行かなかった。

いつもの通院から戻り門から玄関へ向かのう途中、ちょっとした段差に躓いたらしい。
植え込みの中に顔から倒れた。
起き上がることができず、そばにいた父もどうしたもんかと悩んでいたところに、兄が帰宅、ようやく起き上がることができた
その後、私に電話をしてきたようだった。


「頭打ったりしてないの?」「うん、頭は大丈夫。」「骨折は?」「してないよ、全身痛いけど、折れてたらこんなもんじゃないでしょ」

「病院行って調べてもらった方がいいよ」と何度となく言ったけど”また入院させられたらいやだ”と思ったのか、絶対行かないと言ってきかなかった。
父も兄も、ヘルパーさんもみんなが病院を勧めたのに「行かない」と。(-_-;)


終いには「そんなこと二度といわないで」とヘルパーさんを怒ったらしい。

トイレに行くのに1センチづつしか動けないから2時間くらいかかるんだと言う。
「病院がいやならパンツ式のオムツもあるし、人にやってもらうのが嫌なら自分で尿とりパットを取り替えることもできるよ」と言ったけど、それも聞かなかった。

トイレに座ったら、今度は立ち上がれなくなって、兄を呼んで引っ張ってもらってようやく立ち上がれたらしい。。
そうまでして、自分でトイレに行きたいのか。。まったく困った。。兄も頭を抱えていた。


「Himawariから病院にいくように言ってくれ、早く来てくれよ」と兄から電話をもらった。
「今度の休みに行くよ」と言って電話を切った。今思えば、もっと早く行けばよかった。。ほんとに後悔してる。


23日の夜、兄から電話をもらった。
「様子がおかしい」と言う。
「まるで人が変わったみたい」「数日のうちにボケてしまったかのようだ」と。
話してる内容がよくわからない、何度も同じことを言う、眠らない。。等々

電話を母と替わってもらった。
私と話してる途中にそれを忘れて、受話器を置いて別の人と話したりする。
今までの母には想像もできないことだった。


それから会社の上司に急いで電話を入れ、24日の休暇をお願いする。それが10時過ぎ。
明日のしたくをして、そろそろ寝ようかと横になった時電話が鳴った。夜中の12時半。


陽気な調子で母が「今ご飯食べ終わったんだ」と言う。
「随分遅い夕飯だねぇ」と言ったがそれには答えず、携帯の充電をいっぱいしたというようなことを話し、「だからHimawariから電話を切って」と。

???充電をしたからHimawariから電話を切って?なんだそりゃ。。??

意味不明だったけど、「わかったよ、じゃあね。おやすみ」と言ったら、『また明日ね〜〜』とものすごく明るく言った。
未だかつて母から「また明日ね」という言葉を聞いたことはなかった。
母は話はじめも唐突で、「あのねぇ。」で始まり、切るときは「切るよ」ガチャンって人だった。
それが「また明日ね」って、心臓がどきどきした。
はっきり言って、『変だ』と思った。

まぁ、いい。明日会えるわけだから。そして、これから始まるかもしれない母の介護のことを少しだけ考えながら、
「今まで親不孝をいっぱいしてきた分、今度は親孝行できるかな」などと考えた。


まさかその3時間後、母が死んでしまうなんて。そんなことがあるんだろうか。
2012年02月24日(金)   No.283 (Himawariのこと)

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