++Himawari Diary++

2022年01月16日の日記

Himawari入院する 9日目

夕べトイレに起きて、手を見たら、赤い腫れが広がり手首が回らないほど。
手の甲も腫れてきてるようなので、看護師に訴えたが、「針はまだ入っている」「冷やして、冷やして」と。
本当に冷やすのって効果あるのか。

S婆さんの長い寝言にドキドキした。かなり長いこと喧嘩をしてた。
「ばかやろう!」だの「おい、やるか!!」などと・・・。
だんだんと喧嘩は激しくなり、バタバタと音を立てて、布団を蹴っている。

こりゃ、ナースコールした方がいいのか、しかし余計なお世話か・・・。
悩んでいるうちに、笑い出した。
ケタケタと笑っている。どうやら、仲直りしたらしい。

明け方少し眠れる。相変わらずの腕の腫れと赤みと痒みだ。

夕べの寝言婆さんが、この部屋から「富士山が見えるんだよ」と話しかけてきた。

窓際・・・。そういえば私は廊下側のベッドで、窓際に行ったことはなかった。
となりの桐ダンス婆さんにご挨拶する。
実は、あのにぎやかな婆さんがいた時は、3人が結託してるようで、私は一人無視され続けた。

にぎやか婆さんが退院して、静かになった病室。ようやくこの二人が普通に話してくれるようになった。

ちょっとした縁でたまたま同室になった人たち。しかも、ほんの数日のお付き合い。
隣にどんな人がいようが構わず、一度も話さず終わる人もいるかもしれない。
しかし、カーテンを開けたら、鉢合わせることもあるし、夜中に具合でも悪くなって迷惑をかけたりするかもしれない・・・。
実際、私はポンプがピーピー鳴ったり、点滴の際には看護師が大勢集まって大騒ぎしたりと、迷惑かけてる。

だから、私はつい数日でも、普通に話くらいできる関係になりたいと思ってしまう。

入院して9日目にして、ようやく3人並んで富士山を見た。
桐ダンス婆さんが、「朝は朝の、夕方はまたそれなりの景色があるのよ」と。
ほぉ。そんな素敵なことを言うんだぁ・・・。

真っ白い雪をかぶった富士山をみんなで眺めながら、少しだけ嬉しくなった。
入院して、初めての嬉しいことだったかもしれない。


ベッドを倒して寝ると頭痛がするので、起こして休むと今度は腰痛になる。
病室にいたら、寝るか座るかしかないので、結局デイルームへ行ったり、廊下を行ったり来たりするしかない。
しかし、あんまり動くと、ポンプがピーピー鳴る。まったく何をするのも不自由だなぁ。


にぎやか婆さんが退院したベッドに、新しい方が入って来た。かなり高齢のようだ。
一人暮らしをしているが、トイレの中で倒れたらしい。「まだ、一人でトイレに行ってはだめですよ」「ナースコールしてくださいね」
「はい、わかりました」一応お返事は活舌がよく麻痺などもないようだが、やはり倒れたばかりなので、「一人で歩いちゃだめ」というのを、何度も言われていた。


夕方になったので、また富士山を臨む。手賀沼に夕陽が映ってこれはこれで、また綺麗。富士山は少しグレーに霞んでるけど。(スマホの望遠なんで画像は汚いけど)


夜になり右手の腫れがひどくなって、さすがに看護師もこれはもうだめだと思ったようで、左手の甲に刺しなおしてくれた。
しかし、この人ガンガンくるなぁ。
針刺すの3回も失敗して、痛いと言っても案外平気。
刺す時もいきなりやる。あぁぁ。めちゃくちゃ、勇気あるわぁ。
しかし痛いんだよ。

唯一この辛さを忘れるのは、Bluetoothで音楽を聴いている時。
スマホからは最新のもの。ウォークマンでは昭和の歌謡曲♪
その日の気分でお好みの曲を。

点滴の管がブラブラしているので、やっぱりBluetoothは助かる。
本体はテーブルに置いたまま、トイレも行けちゃう。
音楽に励まされ、さくらの映像に癒され、Himawari、頑張る〜〜。
2022年01月16日(日)   No.2620 (Himawariのこと)

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