夕べはほとんど眠れなかった。4時ごろトイレに行く。 ガラガラと点滴セットを引きずって行かなくてよくなっただけでも、ほんとに嬉しい。
部屋へ戻ってきたら、追いかけるように看護師が来て、「採血します」と言われた。 「Himawariさん、トイレ行くの見かけたから〜〜」 眠っているところを起こすよりいいと思ったのだろう。
「えぇ〜〜と、場所ですけどぉ。。」たぶん色々な方に私の血管のことを聞いてるんだろう。困ったような顔をしているので、明るく左腕を差し出す!
「ありますよ、バッチリのところ、ここです」 そう、採血をする際、ここなら絶対大丈夫というところが一か所ある。 どこの病院に行っても、ここを差し出して「ここです」と言うように指導されてる。(他を探しても無いので)
左腕の「正中」と医学用語では言うらしい。 それなら今まで何でそんなに血管を探して大騒ぎをしてたのか? 何度か看護師に「ここ、ダメですか?」と言ったが、「ここはね、最後の砦。腕は曲げられなくなるし」。 「これ以上採血しない、最後の時に」
最後の採血だと信じて、得意顔で差し出す。 一応、右手も確認して、「あら、本当ですね、ここしかね・・・」
チクリとしますよ!と言われたが、今まで針でグリグリやられてきたためか、蚊が刺す程度のものに感じられる。こんなのチクリに入らないよ。笑 すすすっと血液が流れているのを、初めてじっくり見学。 ありがとう。正中さん。1か所でもそういう場所があって、良かったよ。
朝食後、デイルームへ行き、Hideちゃんに電話をする。今日は木曜日でHideちゃん休みのため。 「もし、今日の採血の結果が良かったら、このまま退院できないか?と聞いてみようと思うんだけど」 「そしたら、持ってきてほしいものがあって・・・」 とにかく、あとは、結果がいいように、祈るばかり。。
トイレ連れって婆さんは今朝も元気。こうしてデイルームにいると、部屋が近いからか、すごくよく聞こえる。 そして、新キャラが登場していることを知る。 なんと!!お返事おじさんだ。
「トイレ連れてってくださ〜〜〜い!!」とおばあさんが言うと、 「うるさいよ〜〜〜」と返事をする。笑 何度も何度も、そのやり取りが・・・。 しかし、婆さんの声に対して、お返事おじさんの声は小さいので、ばあさんには聞こえないらしく、また被せるようにトイレ連れてってというので、効果はないようだ。
部屋へ戻ると、担当ドクターが来た。 アミラーゼの数値に問題ないよ!退院していいよ!と。(^^)/(^^)/
今までの数値データもくれるらしい。 「本日退院できますか?」と聞くと、「大丈夫」とのこと。 そして、とにかく食事に気を付けるようにと。
絶食してる最中もコレステロールや中性脂肪が高かった。食事運動の他、脂質異常症の治療(薬)も続けていくようにと指導を受ける。
栄養士さんが来て、丁寧に食事指導。私はこれから脂肪制限食というのを食べていかなくてはならないらしい。 前回膵炎で入院してから、油には注意して、変な食事をしてきた覚えはないが、「普通の方と同じ」食事ではだめらしい。 人と同じ程度の脂を分解できる力がないわけだから、やはりかなり制限された量の脂しか採れない。
どういう食材がよくて、どんなものが悪いのか。色々話を聞く。
昼ごはん 最後の食事。煮魚、そしてまたキャベツとニンジンの和え物。 最後までニンジンだらけで・・・。笑
Hideちゃんに連絡をして、1:00頃迎えにきてもらうよう頼む。 部屋を片付け、バッグにつめる。 S婆さんにご挨拶。具合は気になるが、お部屋を覗いて退院の旨を伝えると、手を出してきた。 握手して、「早く退院できるといいね。頑張って」「うんうん、頑張るよ」
会計担当の方が、請求書(仮)を持ってきてくれた。 ちょうどHideくんが来たので、支払いを頼む。(1階の会計) その間に、着替えを済ませ、看護師にも挨拶をする。 薬や診察券などを返してもらう。
「ほんとに、お世話になりました。特に採血、点滴の際には・・・」 すべての看護師に会えたわけではないけど、「皆さんによろしく言ってくださいね」
10日も絶食をしたので、さぞかし痩せただろう・・・と勝手に期待したHideちゃん。私を見るなり「・・・?どこが・・・絶食したのか」と。笑 そう簡単には痩せられませんよ!! 勝手に痩せたと決めつけて・・・失礼なやつだ。
温かい病棟に13日間もいたので、外はどうなってるんだろう。 相当寒いらしい。風邪ひかないように、気を引き締めて・・・外に出る。
寒い。でもなんか、その寒さが嬉しい。退院したんだという気持ちになる。これから食事療法とか投薬とか色々大変なことはあるが、二度と戻ってこないよう、頑張っていきます。(^^)/
長々、入院日記を書きました。最後までありがとうございました。(^.^)
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